2008-11

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Babel

邦題もそのままバベル。

…。

これは、文学のわかる人には意味のある映画でしょう。つまり、文間の読める人ね。
しかし、物語の表面だけを追って行く人(ずばり、うちの旦那みたいなエンジニアな奴)にはわからない映画です。

なんでかというと、菊池凛子出演シーンが露出多すぎるからです。ほとんど露出狂です。なぜあんなことをしなきゃならんのか、ばーか、みたいに思っちゃう人は理解できていません。
菊地凛子さん曰く、

「彼女はああしないと引き止められないと思ったから脱いだんです。」

なるほど。

しかし、ここで「読めない」人の反論:だからってあんなことを聴覚障害者の少女がみんながみんなするわけないだろう?

だから、彼女の場合きっとそこまで思いつめていたってことでしょう。何かほかの人のやらないようなことで、咄嗟に相手をひきつける方法、ということであのような手段に出たのでしょう。人間必死なときはどんなことをするかわかりませんからね。

しかーし!
ここで問題なのは、そのシーンが日本だということです。ここで一気に日本女性はみんなあんなのか???みたいな誤解を招きそうなことです。もうこれは文学がわかるとかそういう問題ではなく、見たままだけを即理解するのが大半の人々ですから、あの印象が強烈に残るわけです。その証拠に私のボス(女性)までこんなことを。

「あの日本の部分は要らなかったわね。日本に対して変な誤解をしてしまうわ。」

こんな意見はほかにも聞きました。
当然の意見だと思います。もう少しなんとかならなかったのか?なんで日本なのか?コミュニケーションの取れない意味は理解できましたが、特に私のような在外日本人は日本が映ると思ってワクワクしてみているので、あんな誤解を与えるシーンを見ると、意味云々の前にとても恥ずかしくなってしまうのです。ちょっとがっくりしました。

この映画で好きな部分はメキシコ編です。やはり監督がヒスパニックなせいか、一番身近で正直に作れているせいか、あれは現実に起こりそうなことだな、と思いました。アメリカには不法滞在者を安く雇っている人はたくさんいます。小切手は宛名を書かないで切って、なんてことも結構あります。(つまり、そういう人は銀行口座を持っていないので、持っている人に後日現金化してもらうのです。)不法滞在者なしにはうまく機能しない国になりつつあります。そんなアメリカへの皮肉、そして不法労働者の苦悩がうまく描けています。一番リアリスティック。

主役?のブラッド・ピッドのエピソードはこの二つのエピソードおよび銃を撃つ子供のエピソードに比べればかすみます。とってもわざとらしい展開。

監督が描きたかった意味はわかりました。でも、正直いってメキシコ編ひとつをじっくりやってもよかったような気がする。ゴールデン・グローブとったので、ちょっと期待してみていたのですが、残念。

★★★です。
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